
(これは大森ではなくザンペリーニが最初に入れられた大船収容所・終戦で解放の時)
「アンブロークン」原作本・映画に関連して、捕虜収容所というのがどういうものであったか
それを知る手がかりの1つとなりそうな資料を。
ルイス・ザンペリーニが居た大森捕虜収容所の看守であった元軍曹・八藤雄一氏と元捕虜ロバート・マーチンデール氏 Robert R. Martindale の戦後50年経った頃の手紙やり取り記録がネット上に公開されています。
Letters between Mr. R. Martindale and 八藤雄一さん ←いきさつなど
マーティンデール氏と八藤雄一氏の手紙 ←書簡集へのリンク
(以下、私自身で訳させてもらいました)
1993年8月20日分 マーチンデール氏が出した手紙より抜粋
I had not seen or heard about the sentences given in the War Crimes traials until I received your letter.Personally,I believe many were too harsh : especially for Col.Suzuki and Col.Sakaba.Generally,I am not in favor of such trials as they can be so unfair,Perhaps they should only envolve the heads of government.
八藤さんからの手紙を受け取るまで、私は東京裁判の判決文を見聞きする事がありませんでした。
戦犯判決の多くは厳し過ぎるもので、特に鈴木大佐とサカバ大佐についてはそう思います。
大体において私はこんなに不当な裁判には賛成出来ません。
おそらく彼ら(戦犯とされた人達)は政府要人らの巻き添えになっただけです。
クリックで拡大I have not heard from Sam nor Nakajima-san in a very long time. In April,I sent each of them a copy of a book written by Frank Fujita, who was in Omori for a short time before being sent to Bunka(Propaganda Camp).As of now,I have not heard if they received the books. You may be interested in borrowing a book and reading it.
長らくサムや中島さんから音信はありません。
4月にはフランク・フジタ氏が書いた著書をお二人に送りました。フジタ氏は「文化収容所・プロパガンダのための収容所)に移送される前に短期間、大森キャンプに居た人です。
今の時点ではお二人がその本を受け取ったかどうか不明です。
八藤さんもその本に興味をお持ちと思います。
日本政府は大東亜戦争(太平洋戦争)中、「ラジオ・トウキョウ放送(現在のNHKワールド・ラジオ日本)」で、イギリス軍やアメリカ軍、オーストラリア軍をはじめとする連合国軍向けプロパガンダ放送を行っていた。捕虜から家族宛の手紙の紹介等をしていた
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